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  • Yasuhiro Koma

VALOLANT Champions Tour 2023;Masters Tokyo Day 7

Masters Tokyo 開幕から一週間が経過し、大会はますます熱気が高まってきている。

本記事では、day7の Lowner Bracket Round 1のマッチレポートをお届けする。


Edward Gaming vs LOUD


Lower Bracket Round1 第一試合は、中国のEdward Gaming と、Americas 1位の LOUD の組み合わせとなった。



Regular Season を8勝1敗、Playoff Grand Final も3-0で勝利と、Americas にて圧倒的な強さを見せつけた南北アメリカ大陸の絶対王者LOUD。


しかし今大会の初戦となった Upper Bracket Quarterfinals の Evil Geniuses 戦では、今大会勢いにのっている Evil Geniuses に圧倒される場面が目立ち、13-5の敗北を喫した Split もあり完敗した。


それでも彼らの実力に疑いの余地はない。本来の実力を示せれば、勝利は間違いな

いはずだ。




世界最強ジェットの呼び声高い aspas からは目が離せない


一方、年々競技シーンにおいて叫ばれるフィジカル第一主義の動きの一つの象徴でもある Edward Gaming。


今大会においても、初戦の中国チームとしての世界大会初勝利から絶好調で台風の目となっている。


中でも、 ZmjjKK の傲岸不遜で情熱的な立ち振る舞いと、スコープを覗けばほとんど外さないオペレーターには注目だ。



ZmjjKK だけでなく、5人全員がクラッチ力を秘めた恐ろしいプレイヤーだ



下馬評


勢いがあるのはやはり Edward Gaming だが、実績実力ともに疑いの余地のないLOUDがやはり前評判では上回っているか。


GG.BET(海外のベッティングサイト)


LOUD勝利     1.29倍

Edward Gaming勝利. 3.55倍


Twitchの視聴者予想


LOUD勝利. 56%

Edward Gaming 勝利. 44%



1st. LOTUS



( Pick - LOUD. Attacker side - Edward Gaming )


ファーストマップのロータスの結果はこのようになった。




前半のピストルラウンドは Edward Gaming。初戦でピストルを1ラウンドも獲得できなかったLOUDはやはり開幕のラウンドを落とすこととなった。


前半の最大のポイントはAメイン。HaodongとZmjjKKが互いにベイトし合い、序盤は Edward Gaming が優位を保つ。


初戦から撃ち合いにキレがないLOUDを、Edward Gaming がすり潰していくような展開が続き、一時四本差をつける。


8thラウンドには課題のAメインにヴァイパーズピットを展開して封じるも、逆に飛び込んでいった ZmjjKK が Saadhak を落としこのラウンドパーフェクトで獲得。


LOUDタイムアウト後の10thラウンドではローテートのスピードを速めることで、初めてCサイトリテイクを通し切ってラウンドを連取するも、前半を8-4とリードを開け渡したまま折り返す。


後半はLOUDがピストルラウンドを取得。大会通じて初めてのピストルラウンド取得となったが、後半2ndラウンドの14thラウンドでは nobody のクワドラキルもありEdward Gaming がスリフティー。


16thラウンドには ZmjjKK がこの試合初めてオペレーターを出し、17thラウンドにマッチポイントに到達。そのまま19thラウンドを獲得し、Edward Gaming が勝利。


LOUD相手に大立ち回りを演じた Edward Gamnig 、絶対王者相手に1マップ先行してみせた。



2nd FRACTURE



( Pick - Edward Gaming Attacker side - LOUD )


セカンドマップのフラクチャーの結果はこのようになった。




1stラウンドはここも Edward Gaming が取得。


5thラウンドの Edward Gaming はLOUDのヌルコマンドエントリーに対し、nobody がスティンガーのダブルキル、さらにZmjjKK のブレイドストームでAメインを完封、スリフティー。


それでもLOUDは徐々に調子を取り戻し Edward Gaming のタイムアウトまで、ラウンドを3連取。


しかしタイムアウト後は ZmjjKK のオペレーター、Chichoo の1v1の勝利などで Edward Gaming も連取。


試合は五分の展開が続き、7−5LOUDリードで後半へ折り返す。


後半のピストルラウンドはLOUDが取得。


16thラウンド、ドライで進行する Edward Gaming を視認した Less が素早くヴァイパーズピットを展開するも、Edward Gaming のジェットはそれより早かった。ZmjjKK は展開中のヴァイパーズピットにブリンクイン、瞬時に Less を落としてみせた。味方のカバーも間に合い、このラウンドを Edward Gaming が取得した。


各々が撃ち合いにおいて勝ち続けた Edward Gaming は18thラウンドにとうとう同点に追いつく。


20th、21st、22nd、23rdと、Edward Gaimng は ZmjjKK がオペレーターを出してからラウンド4連取。


22ndラウンドは nobody がLOUDの構えきったAメインに単身飛び込み、スタンをくらいながら3キル。マッチポイントに到達した。


Edward Gaming マッチポイント点灯の23rdラウンドでは、ラウンド頭にZmjjKK のオペレーターの2in1ショットで勝負あり。


Americas 絶対王者のLOUD相手にまさかの Edward Gaming がストレートで勝利する結果となった。


あのLOUDが1マップすら勝利できずに帰国することになるこの衝撃の展開を、一体誰が予想しただろうか。



NRG vs DRX


Lower Bracket Round1 第二試合は Americas 1位通過のNRG対Pacific 2位通過DRXの組み合わせとなった。

Valorant競技シーン黎明期からシーンの最前線を走り続け、Regular Season では pacific でPRXの後塵は拝したものの圧倒的な強さを見せつけたDRX


リーグ戦の後半からやや戦い方に安定感を欠いているという声も聞かれる中、EGに完敗しASEとFUT相手にも接戦の上辛うじて勝ち切って今大会ここまでやってきた


軍隊とまで称される緻密なセットアップは、いまだ世界有数の破壊力を保持している



世界最強コントローラーは、イニシャルがMであることが多いことからM族と呼ばれている。もちろんこの Mako もその一人だ



対するは、かつて世界最強を争った Optic Gaming とFun Plus Phonexからそれぞれ大型補強を敢行し、世界王者経験者四人をスカッドに揃えたNRG


Regular Seaons では中盤から徐々に調子を上げていき、最終的には魔境と言われる Americas でLOUDに次ぐ成績を収めた


FiNESSE の in game leader としての才能は折り紙付きで、正確な読みに基づく大胆な立ち回りに定評がある

Victor のレイズのブラストパックの使い方の巧みさは目を惹くものがある



下馬評


本来の実力に大きな差はないはずだが、今大会ここまでの調子から鑑みるとやはりNRG優勢か


GG.BET(海外のベッティングサイト)


NRG勝利       1.15倍

DRX勝利 5.05倍


Twitchの視聴者予想


NRG勝利 50%

DRX勝利       50%




1st PEARL


( Pick - DRX Deffender Side - NRG)


ファーストマップのパールの結果はこのようになった

ミラー構成となったこの一戦



前半ピストルはDRXが取得し、彼らの庭と名高いこのマップでやはり安定したラウンド運びを見せる


NRGは序盤ミッド攻めを多用するも、DRXはすぐに対応をして5thラウンドなどはスリフティーで取得した


交互にラウンドを取り合う好ゲームは徐々にNRGが両サイト内での守り方に対応を見せ始め、前半を8−4でリードして折り返す


DRXのRbは前半でACS421、KDA3.7と圧巻のパフォーマンスだった


しかし後半のピストルもNRGが勝利し、そのままラウンドを3連取するも1、6thラウンドにはDRXお得意のBロング設置からの遅延が見られる


やはりNRGとはいえリテイク率が2割を下回るというDRXのパールB設置は止められないのかと思われた18thラウンド、NRGは設置中に3人が飛び出しサイト内での撃ち合いに持ち込むプレーで見事に対応して見せた


20thラウンドにはBロングに引いて遅延をしようという stax とMako を FiNESSEが両方1タップで抜く超絶プレイでついに同点に追いついた


21stラウンドは s0m のオペレーターのクワドラキルで逆転し、22ndラウンドもB攻めを完封してマッチポイントに到達


そして24thラウンドに ardiis がガチ解除を通し切って勝負あり


DRXの庭、パールはNRGのものとなった



2nd HAVEN



( pick - NRG Defender Side - DRX )


セカンドマップのヘイブンは以下のような結果となった。


(画像引用元:https://liquipedia.net/valorant/VCT/2023/Masters)



前半の1stから一人でラウンドを取り切ってしまう victor のクワドラキルで始まったこのマップ


Aメインの ardiiis のオペレーター、craseas の裏取りと、NRG側のマクロ面の作戦がDRXに刺さり続け、一時1-7とリードを広げる


7thラウンドからDRXはオペレーターを避け、B設置に活路を見出しラウンド連取


それに対しNRGはキルジョイのBスタートで対応するも、今度はDRXにCに抜けられる展開が目立ち、前半を7-5とリードするもやや不穏なスコア差で折り返す


しかし後半のピストルラウンドも再びNRGが取得、今度はs0mのクワドラキルとなった


15thラウンド、NRGは大胆なA→Bローテートで後半3rdラウンドも獲得し、続く16thラウンドにはマッチポイント到達


17thラウンドにはBエントリーフェイクからのA分岐、そして遅れてやってくるardiisのブレイドストームで勝負あり


この試合の勝者はamericas代表NRGとなった


一方、昨年には世界3位まで上り詰めるも、この大会後にはバーンアウト症候群に悩まされていた選手もいたことを明かしたDRX


彼らのスタイルの限界が見えてきているとの声も他方から聞かれるが、彼らが充分な力を持っていることはその誰にも自明のはずである


チャンピオンズで再びDRXの教科書のようなセットアップが見られることを楽しみにしている




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