いよいよ開幕を迎えたvalorantの祭典、vct mastars tokyo
valorantシーンが開幕してから3年が経過した中での初の日本開催となる今大会は、開幕初日から期待を裏切らない盛り上がりっぷりをみせた
そんなvct mastars tokyo の初日の3試合のレポートをお届けする
FUT Esports vs Evil Geniuses
今大会の開幕戦となる試合はグループBの、EMEA 3位通過のFUT Esports と、americas 3位通過のEvil Geniuses のカードとなった
FUT Esports は世界大会初出場のトルコのチーム
EMEA屈指の実力を持つデュエリスト qw1と、イニシエーターを担当しながらも撃ち合いに定評のある qRaxs に注目だ
驚異の9人ロースターを採用しているのが、対する Evil Geniuses
Americas にて1勝4敗という絶望的なスタートを切るも、新加入のジェット使い Demon1 の爆発的な活躍で mastras tokyo の切符を掴み取った
下馬評
対戦前の事前評価の時点では、やや Evil Geniuses に軍配が上がっているようだ
GG.BET (海外のベッティングサイト)
FUT Esports 勝利 2.35倍
Evil Geniuses 勝利 1.58倍
Twitch公式配信での視聴者の勝利予想
FUT Esports 勝利 32%
Evil Geniuses 勝利 68%
1st SPLIT
( pick - Evil Geniuses Defender Side - FUT Esports )
開幕ピストルはEvil Geniusesが取得、さらに3rdラウンドもBサイト内の箱上にいるqw1を狙ったjawgemoとethanのスキル合わせが完全に功を奏し、1ピック奪うことに成功したEvil Geniusesがスリフティーで取得した。
序盤FUT Esportsは一時5本のリードを明け渡すも7thラウンド、qRaxsの完璧すぎるフラッシュカバーなどもありフローレスで取得。
流れを取り戻したFUT Esportsは7-5の2本差まで追い上げて前半を折り返す。
しかし後半もピストルラウンドを取得したのはEvil Geniuses。そしてまたもやFUT Esportsのボーナスラウンドの15thまで取得しリードを広げにかかる。
16thラウンドには2v4で二人残されたjawgemoとdemon1がリテイクを完遂、17thラウンドもEthanの活躍で取得したEvil Geniusesはマッチポイントに到達。
そして18thラウンド、オペレーターを握ったdemon1のダブルキル、そしてboostioのBサイト内耐えと、各々が完璧な立ち回りをみせたEvil Geniusesが勝利し、ファーストマップを取得した。
2nd LOTUS
( pick - FUT Esports Defender Side - Evil Geniuses )
開幕のピストルは3たびEvil Geniusesが取得。さらに2ndラウンドはc0mとboostioのスティンガーそれぞれ1マガジンずつのみでFUT Esportsを完封してしまった。
そして6thラウンド。今大会初のエースは、今日ノリにノっている男、boostioがやってのけた。到底キルジョイとは思えないような立ち回りで、FUT Esportsの横っ腹を貫いてみせた。
さらに10thラウンドにはdemon1がCマウンドをプッシュ、そこを避けてBサイトに流れようというFUT Esportsを待ち構えたのはboostio。クアドラキルでまたも一人で潰し切ってしまった。
しかしFUT Esportsもスーパープレイこそでないものの堅実なプレイで食らいついて離さず、前半を6-6の同点で折り返した。
後半のピストルはまたもEvil Geniusesが取得。これで今日ここまで全てのピストルラウンドに勝利していることになる。
しかし18thラウンドにはFUT Esportsのスリフティー。カバーキルのタイミングを一切逃さない安定感でとうとう同点に追いつき、19thラウンドにはATA KAPTAN、qRaxs両名の見事なAサイト耐えもあり逆転。
そして21thラウンド、サイト内に耐えるmojiがフラッシュをくらいながらの驚異のダブルキルもあり、FUT Esportsが勝利。先にマッチポイントに到達したのはFUT Esportsとなった。
22thラウンド、設置に対しヴァイパーズピットを展開したFUT Esportsに対し、boostioが単身飛び込み、なんとクアドラキル。
そして24thラウンドはdemon1のフラッシュをくらった状態で音だけを頼りにしたダブルキルもありEvil Geniusesが取得、試合はオーバータイムへ。
25thラウンドはboostioのこの試合初めて見せるドライピークからのトリプルキル、さらに24thラウンドも完璧なスキル合わせで取得したEvil Geniusesが勝利。
プレイオフに一歩近づいたのは、逆転でこのマップを制したEvil Geniusesとなった。
またキルジョイのboostioはこのマップ通算でACS382という異常なスタッツを記録し、MVPに選ばれている。
インタビューではそのBoostio が勝利の秘訣を問われ、「Demon1を真似した髪型にある」と回答
Boostio のような活躍がしたいのなら、頭を丸めてみるのもありかもしれない
DRX vs Attacking Soul Esports
今大会2試合目はグループB、pacifaic を2位で通過した韓国の絶対王者 DRXと、中国2位の Attacking Soul Esports の中韓対決となった
DRXは pacific のレギュラーシーズンを8勝1敗という成績で通過したのだが、このほとんどでサブロースターの foxy9 を起用し、しかもその理由が経験を積ませるためというから驚きだ
言わずと知れたアジア最強の一角で、鍛え上げられたそのチームワークは時に軍隊にも例えられる
過去には中国1位に輝いたこともあるのが、今大会が世界大会初出場となる Attacking Soul Esportsだ
元 EDward gaming のジェット使いの Life が、試合本番にどれだけ調子を持ってこれるかにかかっているか
下馬評
対戦前の予想では、DRXに大きく軍配が上がっているようだ
GG.BET
DRX 勝利 1.06倍
Attacking Soul Esports 勝利 8.73倍
Twitch公式配信での視聴者予想
DRX 勝利 85%
Attacking Soul Esports 勝利 15%
1st FRACTURE
(Pick - Attacking Soul Esports Attack - DRX)
DRXは zest ではなくfoxy9を起用。Attacking Souk Esports は2デュエリスト構成となった
高めに削ろうとする Attacking Soul Esports に対し、カバーの取り合いで人数有利を確保しようとするDRXという構図で試合は進んだ
6thでは Attacking Soul esports がショーストッパーも駆使し2v3の盤面を返すも、A B両メインからの定番の遅延でDRXが続けてラウンドを取得していく
それでも Attacking Soul Esports も粘りを見せ、7−5DRXリードで折り返す
12thにはBタワー内でアップドラフトを使いロックダウンを避ける Life の神プレイも見られた
後半20thにはスタンダードな守り方のDRXを Attacking Soul Esports が振り回し、とうとう同点に追いつく
それでもDRXは持ち味の対応能力の高さを見せ、最終的にマップを獲得
2nd PEARL
(Pick - DRX Defence - Attacking Soul Esports)
DRXの十八番でもあるパール。一方の Attacking Soul Esports は苦手としているマップである
Attacking Soul Esports はノーセンチネル、2コントローラー構成の採用となった
前半、DRXの武器の一つであるBロングの設置後遅延は2nd、3rd、6thで見られ、やはり Attacking Soul Esports でも止めることはできなかった
5thでは YHchan がクワドラキルでBメイン入りの時点でDRXを止め切る好プレイ
さらに8thは Attacking Soul Esports のBサイト賭けスタックが見事にハマり、あのDRXの Bサイト攻めに対し見事スリフティー
Attacking Soul Esports に流れが傾きかけた中での9th、一人残された Buzz の1v3クラッチ、ラウンド4キルのスーパープレイが炸裂。DRXは一切譲らない
またDRXの、Bサイト攻めをフェイクにA進行を進める動きが通り続け、8−4DRXリードで試合を折り返す
16thは foxy9 のクアドラキルでAサイトを完封し、DRXがリードを広げる
そのままの勢いで19thにマッチポイントに達したDRXは、20thでまたも foxy9 のクワドラキルもあり、マップを獲得。試合に勝利した
初戦を勝利で飾ったDRXのメンバーたち
EDward Gaming vs T1
今大会3試合目はグループA、日本のZETA DIVISION を破りpacific を3位で通過した韓国のT1と、中国1位のEDward Gaming のこちらも中韓対決となった
T1は韓国外で活躍していた韓国人が多く在籍し、結成半年でかなりの完成度を誇るチームだ
去年 xset で north america 王者になったデュエリストの sayaplayer や、元日本王者の Munchikin らにやはり注目が集まる
エコラウンドの異常な取得率の高さを支える彼らのエイム力からは目が離せない
毎大会ごとに勢力図の書き換えられる群雄割拠の中国リージョンにて、唯一安定した強さを見せるのが三度目の世界大会出場となる EDward Gaming
どんな時でも恐れずピークし、正確なエイムで1ピックを勝ち取る力に長けるその勝負強さで名を馳せる zmjjkk(これでカンカンと読みます。zmjj の部分は兄の名だそうです)に注目だ
下馬評
対戦前の時点では、評価は五分に割れているようだ
GG.BET
T1勝利 1.87倍
EDward Gaming 勝利 1.91倍
Twitch公式配信での視聴者の勝利予想
T1勝利 59%
EDward Gaming 勝利 41%
1st FRACTURE
( pick - T1 Attacker SIde - Edward Gaming )
両者ともに、このフラクチャーでは7割近い驚異的な勝率をここまで記録している
開幕のピストルはやはりレギュラーシーズン中、pacific最高のピストルラウンド取得率を記録したT1が取得
2ndラウンド、マップを巡ってオーブを3つ回収したZmjjKKがそのままブレイドストーム発動し、トリプルキルをあげなんとスリフティー
概して、どのラウンドも開始十数秒以内にどこかで動きの生まれるテンポ感の速い試合は、交互にラウンドを奪い合う好ゲームとなり6−6のタイスコアで折り返す
後半もピストルラウンドはやはりT1が取得
18thラウンドではcarpeが最速リテイクを仕掛けるEdward Gamingを一人で止め、クアドラキルをあげた
互角の撃ち合いが続く中22thラウンド、先にマッチポイントに到達したのはT1
そのまま次の23rdラウンドにxetaがHaodongとの1v1を制し、ファーストマップのフラクチャーの勝者はT1となった
2nd HAVEN
( pick - Edward Gaming Defender Side - T1 )
Edward Gamingはノーセンチネルのサイファー入りという、一見意図を掴みかねるような構成を採用。一方のT1はメタ構成となった
開幕のピストルラウンド、Edward Gamingがこの試合初のピストルラウンドを取得
さらに2ndラウンドはZmjjKKがマーシャルノンスコープでクアドラキル。カバーを付けず、かつてのMeteorを彷彿とさせるようなキルの連発でT1を翻弄してみせた
しかし3rd、4thラウンドと連続でbanが1v1を勝ち切った。特に3rdラウンドのガチ解除は、モク外わずか3メートル先に敵がいるにも関わらず、その強心臓で解除を通し切った
12thラウンドにはsayaplayerのクアドラキルで完璧なリテイク。試合はまたも6-6の同点で折り返すこととなった。
試合を通じてZmjjKKのオペレーターは当たっていた。15thラウンドにはオペレーターだけでクアドラキルしラッシュを止め、18thラウンドにはあらゆるアビリティやアルティメットをくらいながらも腰撃ちを織り交ぜたオペレーターを当てまくったスーパープレイでトリプルキルをあげた
後半T1にボーナスラウンド以外は一つもラウンドを与えない徹底ぶりのEdward gamingは19thラウンドにマッチポイント到達、続く20thラウンドも取り切り、このマップの勝者となった
3rd PEARL
( Attacker SIde - Edward Gaming Defender Side - T1 )
開幕のピストルはEdward Gamingが取得。これであのT1相手にピストルラウンドで勝ち越すこととなった
5thラウンドではT1のレコニングを使ったBメインプッシュに対し、隠れていたZmjjKKがブレイドストームで一瞬でトリプルキル 。sayaplayer相手にジェットの格付けを完了させた
6thラウンドには未設置、2v4、シーカーが飛んでくるという絶望的な状況の中残されたsmoggyとCHICHOOが、一発も被弾せずにほぼ同時にそれぞれダブルキル。T1にミスはなく、ただただEdward Gamingがエイム力で打ち勝ってしまった
またも前半を6-6で折り返したこの試合は、これで全てのマップを同点で折り返したことになった
後半のピストルはZmjjKKがクアドラキルするも、ラウンドに勝利したのはT1
そこからエリア支配でアドバンテージを得たT1が連続でラウンドを取得していく
しかしZmjjKKによる5ラウンド連続のオペレーターでのファーストキルという怪物じみた活躍もあり、Edward Gamingがラウンド6連取し逆転、さらにマッチポイントに到達した
それでも24thラウンドT1は粘りを見せ7ラウンドぶりにラウンド獲得、試合はオーバータイムへともつれることとなった
25thラウンド、今度はsayaplayerのオペレーターがBメインでトリプルキル、smoggyが1v5から1v1まで持っていくもbanが確実に勝ち切り今度はT1がマッチポイント点灯
そして26thラウンド、全マップ中最強のエントリーであるBラッシュをEdward Gamingは止めきれず敗北
今日一番の熱戦となったこの試合を制し、プレイオフに一歩前進したのはT1となった
このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。
Comments